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2021.08.11

古典ページの表示についてひと工夫

 なし崩しのオリンピックが半分終了して、改めて少し書き始めることにした。

 一つには、あまりHPを更新しないでいると、無料ページは消されてしまうかもしれないからである。周作人の作品について一筋縄でいかないことが予想され、しばらく間をおこうと考えたが、調べが遅々として進まなかった。図書館が自由に使えないという理由もあるが、準備に集中できないうちに時間だけが経過してしまった。友人のHPまで更新を怠ってしまった。ひとまず、孟子くらいは完成させたいが、これも中休みの体たらく。要するに、逸れていた。

 気の散るままに、古典の異本を参照するスクリプトを2つほど作った。責め塞ぎにサンプルのみ掲載する。これも「完成」はおぼつかない感じがするが、他にこの手のページもまだ見ないから、頼りないHPの更新かたがた紹介しておきたい。CSSとJavascriptをかじっただけの表示サンプルである。(どちらもShift-JISなので、HPトップの説明にある方法でエンコードしてほしい。)

 (1) 「枕草子」諸本のテキストと注記の動的切替えのサンプル → こちら

    異本を選択し、章段番号(数字のみ)を入力して表示/非表示ボタンを押す。下部のボタンは全文のON/OFF。

 (2) 「校異源氏物語」による字句の異同表示のサンプル → こちら

    色つきの字句の上をマウスオーバーすると、異本の字句を表示する。(1)が章段単位であるのに対するもの。

2020.06.07

引用数章 (1)

 コロナは社会の制度と風俗の内に潜んでいた様々なもの、専ら隠しておきたい醜悪な要因を衆目に暴露する働きをなした。このことは、最近の時事評論の類にずいぶん指摘され、記述されるに至った。心理学者のフロムに従って、前回列挙した様々なマイナス因子にその時取り零してしたものは《差別》である。貧富の差別、人種・民族の差別、南北の差別、弱者の差別、これらが「人が本来有する攻撃本能」(ネットの時論から)が赤裸々に表れたものとする指摘であるが、これもまた《暴力》そのものの剥き出しの発現であり、アメリカの市民と警察の乱闘などを見ると、あさましいまでに露出している。「暴行」という言葉もまた『孟子』の中には出ており、又しても引用したくなったが、外にも引き合いに出したい文章が若干あり、だらだら議論するより取りあえず書き留めておきたく思ったので、引伸延言は後日に回し、箚記その1、その2という感じで記録だけしておくことにする。

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